猫が可愛いと思うところのひとつに「黒目が真ん丸」なところ、と挙げる人がいるでしょう。
何かに興味深々で瞳孔が大きく開いて黒目が真ん丸になるのです。そんな猫の目、ある日みると、黒目が白く濁って見えるようなことがあるかもしれません。
猫の目は比較的症状に気が付きやすいです。もし、あなたのおうちの猫さんが今、そのような状態であれば、すぐに病院へ連れて行かなければなりません。
忙しいからと後回しにしていては大変なことになるのです。
考えられる病気
猫を飼っていれば毎日、目を見ているはずです。我が家の猫も毎日観察しています。
あまり目をじっと見ると「威嚇してんのか?こいつ」と勘違いするので、長くはみつめられませんが、じっと長く観察しなくても、気が付ける症状が「目が白く濁っている」ということです。
猫の目が白く濁っている状態で考えられる病気は次の5つです。
角膜炎
角膜の炎症で起こる病気が「角膜炎」です。目の眼球が白く濁ります。
その他の症状として、正常な角膜には血管は目られないのですが、角膜の炎症を起こすと角膜に血管がみられる場合があります。
重い症状の場合は失明の可能性もあります。
眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)
瞼(まぶた)が内側に入って目を傷つける「眼瞼内反症」は先天的なものが多く、目に傷をつけてしまうことにより、「角膜炎」が発症します。
白内障
水晶体の傷などから起こる「白内障」は進行すると視力を失ってしまいます。
原因不明の場合が多いのですが、先天性のもの、老齢性のもの、糖尿病などが原因の場合があります。
治療薬はなく、進行を遅らせたり、症状を和らげる薬はあります。有効な治療は手術しかありません。
緑内障
網膜や視神経を害される「緑内障」は「眼圧」が異常に高くなる病気です。
「眼圧」とは眼球の形を維持するために一定の圧力が必要なのですが、この圧力が異常に高くなるのです。
失明することも多く、痛みもあります。
核硬化症
「核硬化症(かくこうかしょう)」は目の水晶体の老化が原因の病気です。水晶体はカメラのレンズの役割をしています。
加齢で水晶体の中心の核が硬くなると、白く濁ることがあるのです。
核硬化症で視力を失うことはありませんが「白内障」と併発すると視覚障害が起こります。犬に多い病気ですが稀に猫も発症します。
予防はできるの?
目の白い濁りから起こる病気の予防は、「できるもの」と「できないもの」とに分かれます。
「白内障」は先天的なものは予防できませんが、水晶体に傷をつけない様に予防することは可能ですよね。猫同志の喧嘩や、お部屋のホコリで目を擦らないように気を付けましょう。
「角膜炎」も「白内障」と同じことが言えます。角膜に傷がつかないよう喧嘩をしたりホコリで目を触らないようにしましょう。
「緑内障」の予防は困難ですので、早めに発見し、初期段階から治療ができれば失明は避けられるでしょう。
先天的に起こる「眼瞼内反症」は予防ができませんが、目の傷からも起こり得るので、喧嘩をしない様に外へ出さないことで病気を予防できます。
予防できない病気は「核硬化症」で老化の一種ですので予防することは困難です。
早期発見が大切
目の病気は早期発見、早期治療が大切です。目の白い濁りは他の病気の症状より比較的発見しやすいので、気が付いたらすぐにお医者さんへ行きましょう。
治療は目薬を挿すほかに、手術をしなければ治すことができない病気も多くあります。治療には時間がかかるケースもありますので、根気よく治療をしましょう。
放っておくと失明する病気が多いので、いつもと違って目がおかしいなと感じたら病気を疑うことです。
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