うちの猫、乾燥肌なのよ、だってフケがでるもの。と言ってるあなた。それって何かに感染しているかもしれませんよ。
猫はたしかに季節によってフケは出ることもあります。でも、いつもフケが出ていたり、痒そうに体を掻いているときはご注意ください。
体に虫がついているかもしれません。これを放置していてはあなたの身にも危険がせまります。
そう、そうです!中には人間にも感染する病気があるのです!
猫のフケの原因となる病気
耳疥癬症(みみかいせんしょう)
「耳疥癬症」は耳介(じかい)と呼ばれる耳が外に出ている部分にミミヒゼンダニが寄生して起こる病気です。
耳の皮膚が炎症を起こしフケが固まったようなカサブタができます。
猫同志で感染しやすいので、多頭飼いで1ぴきに見つけた場合は他の猫も検査を受けたほうがいいですね。
ノミ、ツメダニによる皮膚炎
ノミアレルギーやツメダニが寄生する「ツメダニ症」で皮膚炎を起こす場合があります。
ノミは条虫を媒介します。ネズミなどの体で条虫は成長して、そのネズミから猫へ寄生するのです。症状はフケの他にも嘔吐や下痢もみられます。
「ツメダニ症」は子猫に見られる病気です。寄生している皮膚から大量にフケがでます。ノミも、ツメダニも人への感染があり得る病気です。
「ツメダニ症」は猫は、さほど痒がらないようですが、人間に感染すると痒みが非常に強いようです。
病気以外のフケの原因もある
寄生虫以外でもフケが出る原因がいくつかあります。
乾燥肌によるフケ
乾燥すると、人間も猫もお肌がカサカサで、古い角質が剥がれ落ちてきます。
それは生きている上で普通のことです。でも乾燥しすぎると私たち人間も痒いですよね?痒くて掻いたりするとそこから、ばい菌が入り皮膚炎になる場合もあるのです。
乾燥を甘くみてはいけません。夏場も冬場もエアコンによる乾燥には十分注意しましょう。加湿器などを置いて湿度をあげるのも効果的です。猫にも人にも優しいですね。
お水を飲む量が少ない
こちらも人間と同じで、お水を飲まなければ体の水分量が少なく、皮膚が荒地になってしまいます。
一日にどのくらいの量を飲むのかをまず、チェックしてから、足りないようであれば飼い主さんの手に水を乗せて飲ませるとか、お部屋のあちこちにお水を用意するなどして、いつでも飲みやすい環境をつくりましょう。
中には大き目の注射器で抱っこしながら直接お水を口に入れてあげる飼い主さんもいるようです。
フケが出ないようにするには?
病気の予防は普段からの猫の「体チェック」が大切になります。「耳疥癬症」もノミやツメダニも皮膚への異常がないかチェックします。
また、根本的に「虫を寄生させない」ためには猫に外出をさせないことです。
体のチェックと同時に、ブラッシングやシャンプーもしてみてください。
シャンプーが嫌いな猫は蒸しタオルや赤ちゃんのおしりふきなどで体を拭いてあげるとよいでしょう。
人への感染予防もお忘れなく!
猫の皮膚炎は人へ感染するものも多いです。その予防として猫を触った後は石鹸で手を洗うことです。
同じおうちの中で、そのようなことをしても無意味と思うかもしれませんが、かなり抑えることはできます。
人への感染を恐れる前に、猫が寄生虫などに感染しないよう注意をすれば大丈夫です。
常にお部屋を清潔に保っていれば寄生虫に犯されることは少ないでしょう。
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